昨日、2023年11月23日(祝・木曜日)に、
日本橋で株主総会が開催されました。
私は、約5年間良品計画さんのステークホルダーをしています。
実は、他数社ほど個別株を約5年前から持っています。
毎年、召集通知を頂きますが、株主総会に参加したことは今までなく、
今回が人生で初めて株主総会に参加することになりました。
良品計画さんは毎回召集場所は違いますが、必ず都内で開かれているので、
行くことができます。
自分が保有している他の株式会社さんは地方や関西などに多く、
参加することができないので、都内で開かれると行きやすいので助かります。
さて、今回参加してみて、
参考になることや思うことがありましたので、
こちらでシェアしてみようと思います!
株主総会の様子
今回の場所は銀座線日本橋駅から直結の「東京日本橋タワー」B2で行われました。
駅から直結はとても便利でありがたいですね。
ぞろぞろと株主さんたちが会場へと向かって行きました。
会場への受付は事前に登録して当選したメールの提示と決議権行使書を提出します。
会場内に入ると15分前くらいに到着しましたが、
会場全体の6割程度は埋まっている感じでした。
全体を見渡すと6割男性4割が女性という比率でしょうか。
予想よりも女性の比率が多かったことでした。
やはり、コアなファンも多いのではと思いました。
開始時間になると社長、取締役役員の方々や社外取締役の方々がずらっと登壇して、
議長として進行する社長の挨拶から始まりました。
皆さん男性はノーネクタイでカジュアルさを感じてよかったです。
ビデオによる今期の数字の説明や取り組みなどの映像を流して、
割とすぐに株主への質疑応答へと入っていきました。
質疑応答から考える
質疑応答では事前に「質問者」と大きく書かれた看板の前に行って、
事前に質問内容を伝えている感じでした。
順に質問者さんからマイクで質問をしていましたが、様ような質問が飛び交っていました。
質問される方の内容から保有歴や無印愛などが伝わってきました。
株価としては株主総会が開催される前日の終値は約2年ぶりの高値となり、
保有者としては嬉しい方もいたようで、
先にお礼を述べてから質問されている方もいました。
質問される方の話し方も、
お礼を述べてからお話される方や慰労を労う言葉から始められる方などもいて、
冒頭に心遣いを述べてから質問される姿勢にはとても好感が持てました。
質問するにも、質問の仕方は大事だなと感じました。
また、逆に厳しいお言葉をかけている方もいました。
恐らく、その方が保有している株が含み益ではなく、
大きなマイナスを被っておられるのだなと推測します。
女性の株主さんの質問もあり、
サイズの展開や季節商品の通常展開をして欲しい要望などを
消費者目線で質問されていました。
質問には、それぞれ担当の取締役の方が的確に返答をし
社長が補足をするという形式でした。
楽しく上手に質問されている男性株主さんでは、
生え抜きの女性取締役が1人しかいないことに、疑問を感じ質問をしていました。
店舗や従業員では女性の比率が多く、新入社員も7割は女性だというのに、
1割も女性役員がいない事に今後は
女性社員を多く取締役に就任させた方がよいのではという内容でした。
社長もこの質問には、何らかのねじれがあってそうゆことになっている事は認め、
今後この問題にも取り組み、女性が活躍できる職場でありたいと語っておられました。
社会問題への取り組み
今回、初めて知りましたが、
無印は子ども食堂への提供や地域に密着の生活に根付いた
店舗の取り組みを行っていました。
地域の活性化を担った役割を目指しており、
高齢化が進む日本にとって核家族化も進む中で、
無印に行ったら、コミュニティもあって商品から生活雑貨品まで全てが揃う、
生活の一部に寄り添う店舗であることはとても良いなとは思いました。
しかし、その反面、
無印良品は「感じの良い商品」を
手の取りやすい価格で提供するという理念を掲げています。
それには、安い人件費で安い原材料で賄わなければ成り立ちません。
無印の商品はサプライヤーに生産を委託しています。
主に現在委託している国はベトナムやカンボジアなど新興国と呼ばれる国々です。
無印のホームページには、
「良品計画生産パートナー行動規範」に基づき、サプライチェーン全体の労働環境、人権尊重、環境配慮の方針を取引先工場と共有し、遵守をお願いするとともに、人権尊重に向けた取り組みを進めています
https://www.ryohin-keikaku.jp/sustainability/supply-chain/policy/
上記内容が記載されておりますので、偽りなく遵守されていると信じております。
最近、物1つ選ぶにもどこにお金が流れていくのかも
重要なポイントなのかなとも考えます。
子どもへの教育を考える
この株主総会には総会の後に株主ミーティングがあったのですが、
私は時間の都合上総会までで退出しました。
総会の全体を通して、思ったことそして家庭で活用したい、
主に我が子へ共有して教えたいなと思ったことがあります。
それは以下3つのポイントです。
- 社会問題を考える
- コミュニケーション能力・ディベート力
- BS(貸借対照表),PL(損益計算書)を読めるようにする
子どもにも小学生になったら、社会問題を考えさせ、
それらをどうしたら解決できるかを考えるべきだと思いました。
このように社会問題を考えることで自分らへの取り組みや、
社会を良くしよう、役に立つことをしたいという人間ならではの
根本的な意欲が湧き出るのでは思ったからです。
起業のきっかけなども、不便な物をより便利に、
社会問題の解決などが主に起業のきっかけが多いかと思います。
起業でなくても、解決する能力を身につけることは
これから先の人生には大きな力となることでしょう。
コミュニケーション能力は、株主さんの質問に対して的確に簡潔に答える取締役の方、
社長の話し方は人の前に立つべき素晴らしいスキルだと思いました。
事前に質問内容や回答内容がわかっていても、
適切な言葉と適切な速度、トーンで話される皆様にこれは訓練もあり、
そのような場面が多いからでしょうが身につけて欲しいスキルの1つでもありました。
会社を経営することや、株主になることで大切なのは数字です。
貸借対照表(Balance sheet),損益計算書(Profit and Loss statement)を
理解することは会社の状態を数字で見るときに必須です。
これは、簿記にも出てくることですが、やはり子どもにも教えたい内容だと思い、
小学生になったら少しずつ教えていきたいと思いました。