昨今、中東の地イスラエル・パレスチナの間でガザ地区侵攻から、
大規模な戦争に発展してしまったイスラエルの国に多くのユダヤ人が住んでいます。
次にユダヤ人が多く住んでいるのは、アメリカ・ニューヨークです。
ユダヤ人がこれほどまでに注目されるのは、
ユダヤ人の人口は世界で約1.500万人、世界人口の中のたった0.2%なのにも関わらず、
多くの著名人などを輩出し、
ノーベル賞受賞者の20%を占め、
世界の金融の中心を司っている人物が多いのが
ユダヤ人だからです。
ユダヤ人は第二次世界大戦渦に、ナチスドイツによる迫害を受けてきました。
その歴史背景などもあってか、生き延びる術を身につけたてきたのでしょう。
そして、こんなにもユダヤ人に優秀な人材が多いのは、
ユダヤ教が聖典として読まれている「タルムード」にあるのではないかと私も考えています。
そのタルムードをわかりやすく、書籍にしてくれたこの本、
子どもにも読み聞かせしたい部分やストーリーもあり、
抜粋して紹介していきたいと思います。
「魔法のザクロ」から学ぶ。先出しの考えとノーペイン・ノーゲイン
魔法のザクロ
「あるところに仲良し3兄弟が住んでいた。兄弟それぞれが成人に達したので、
10年間各地で修行に出ることになった。
1人は東に、1人は西に、1人は南に旅立った。
兄弟は10年間に自分が見つけた最も不思議なものを持ってくることを約束した。
1番上の兄は東に行き、世界の隅々を見渡せる不思議なガラスのコップを見つけた。
2番目の兄は西に行き、空飛ぶ絨毯を見つけた。
3番目の弟は南に行き、森でたくさんのザクロの木がたっていた。
ザクロの木には花がいっぱいなのに、
実が1つしかなっていない。
その実を取ろうとすると手の平に落ち、
不思議なことに咲いていた花の1つが急に熟れたザクロの実に変わる
不思議なザクロの実を見つけた。
それぞれ、不思議なものを持って10年後に3兄弟は再会をした。
すると、世界の隅々まで見渡せるガラスのコップを覗くと、
なんとある国のお姫様が重病でベットで寝ている姿が映った。
その傍らで王様が嘆いている。
「誰か治してくれないが、どんな医者を呼んでもこの娘は回復しない。
これを聞い3三兄弟は、魔法の絨毯に乗ってお姫様の元に飛んで行った。
そして、1番下の弟が、これを食べればお姫様の病気がきっとよくなるに違いないと、
ザクロの実を半分に割りお姫様に差し出した。
お姫様が食べると、それまで歩くことが来なかったが、
力強く立ち上がることができるようになった。
王様は感激し、
「お前たち3人のおかげで姫が回復したので、3人の兄弟誰でも、
姫と結婚しても良い。3人で話し合って決めさない。」
すると、姫は質問しました。
まず、1番上の兄に「あなたは、そのコップで私の重病を発見してくださいましたが、
その望遠鏡のようなコップは今でもそのままですか?」
1番上の兄は「はい、全くそのままです」と答えた。
次に、2番目の兄に質問した。
「2番目のお兄様は、あなたは魔法の絨毯に乗って、私のことろに駆けつけてくれましたが、その絨毯は今でも空を飛べますか?」
2番目の兄は「はい、全く元のままで今でも空を飛べます」
最後に、1番下の弟に姫は質問しました。
「あなたは、私にザクロの実を渡して病気を治してくれましたが、
そのザクロの実は以前と違いますか?」
1番下の弟は答えました。
「お姫様に半分差し上げましたので、今は半分しかありません。」
そして姫は決めました。
「私は、この1番下の弟と結婚します。」
「彼は、私のために大切なザクロの実を半分失ったのですから」
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より
この考え方が正に、「ノーペイン・ノーゲイン」犠牲無くして成功なし、
失ったものの大きさに成功は比例するとも言えます。
ユダヤの母親が家庭で子どもにもこのお話をするようだが、途中までしかしない。
母親はお姫様が結婚相手に選んだのは誰でしょうか?と問う。
そして、その答えに「なぜ?」と聞く。
こうして、ユダヤ式教育を小さい頃から受け継がれていくからその感覚や姿勢が
大人になった後に活かされるのではと思いました。
10個のクッキーの与え方
10個のクッキーを子どもに与える場合は、次のように行うべきである。
最初の日に1個、2日目に2個、3日目に3個、そして最後の日に4個与える。
そのようにすれば、子どもは楽しみで期待に胸をふくらませるようになる。
次に最初に全部与える方法、あるいは最初に4個を与え、
次の日に3個というように減らしていくことも教えることだ。
こうして、複数の与え方を示した上で
「最初にいいことがあるのと、後にあるのとどっちが良いか」聞いて欲しい。
子どもは「後からいいことがあった方がいい」と答えるようになる。
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より
これは、子どもに苦労を教えるということ。
人生は良い時ばかりではなく、苦境の方が多い。というのを教えてくれる。
そして、幼い子へのお菓子の渡し方でも、教育が行われる。
私も子どもへすぐお菓子や物を与えてしまいがちになっているが、
ユダヤ式からすると、小さな我慢や苦労をさせてからの方が、
子どもは最初にたくさん貰うよりも、後でもらった楽しみの方が嬉しいと自然に納得する。
人生も不幸なこと、辛いことから始まる方が良いと考えるようになるらしい。
私も子どもへの与え方には考えを改めたいと思いました。
難破船の3人の乗客 – 適正なリスクをとれ
これは日本人に苦手というか、日本人はよくリスクを取りたがらない人種だと
言われています。しかし、適正なリスクをとらなれければ、
その先にあるリターンもとれません。
それを教えてくれるのがこの小話です。
難破船の3人の乗客
ある時、帆船が嵐に遭って難破しました。
流れ着いたのは、フルーツがたわわに実る島でした。
船はその島で修理を済ませてから出航することになった。
乗客は3人いました。
1人の乗客は、いつ修理が終わって、船が出てしまうかわからないので、
取り残されたら大変だと思い、船から降りなかった。
嵐に遭って空腹だったが、船が出てしまうのが、心配でそれは我慢した。
2人目の乗客は、島に降りたが、船が見える範囲内でフルーツを食べ、
船の修理が終わる様子をもて、急いで船に戻ってきた。たらふくは食べられなかったが、
なんとか空腹を満たした。
3人目の乗客は、そんなに簡単に船の修理はできないと思い、島の中まで入ってフルーツをたらふく食べた。
船は見えなかったが、まだ大丈夫とお腹いっぱい食べて戻ってきたら、船は出航した後で
島に取り残されてしまった。
全く船を降りなかった1人目の乗客は、その後の航海に耐え切れず死んでしまった。
島に取り残された乗客も、無人島から脱出できずに、そこで一生を終えた。
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より
この教訓から言えることは、適正なリスクを取れということです。
あまりにも、リスクを取らないと何も得られない、
しかし、リスクを取りすぎると後々、自分の首を絞めるようになる。
投資もそうだが、適正なリスクを取り、分散して投資をすることで、リターンを得られる。
しかし、何もしなければリターンはなし、逆にリスクを取りすぎで利回り20%以上のものに
手を出してしまうと、後で痛い目を見ることが多いはずだ。
そういった、ユダヤ人の考え方を取り入れて上手く、人生を切り開いてくのが、
賢い道なのかもしれない。
まとめ
今回は、
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集より、
何個かのストーリを抜粋させて頂いたが、どれも子どもに読み聞かせて一緒に考えるには
とても良いストーリーがあると思いました。
ユダヤ人に優秀な人が多いのは、このような考え方が根付いているので、
ビジネスや企業していく上で、役に立つ教訓や指針なのでしょう。
リベ大ではこれらのストーリーをYouTubeで動画にしているので、
こちらも合わせて見るのも良いのかもと思います。